徒然なること

目覚め、水分が抜けた身体で起き上がったらまず何も付けてない歯ブラシでガシガシ歯磨きをします。
そして缶ビールをプシュッと開けてゴクゴクと喉に流し込むと、目の前がパーッと明るくなってきます。
「よしっ、今日も愉快に行こう」
そんな気持ちになりながら洗濯機をまわし、やがて夜勤から帰って来る息子の食事を作りながら残りのビールをチビチビ……

毎日、子供のお弁当を作っていたあの頃もよく朝ビールをやってましたね。
卵焼きの端っこをつまみながら……

もうあの頃は戻って来ないしまた戻りたいとも思いませんが、あそこには間違いなく自分の存在意義がありました。

このいい加減な人間にでさえ親をさせてしまうのですから、子供の存在は本当に有り難いものです。
我が人生において親になれたことは最大の幸福であり、自分が生きてきた証であり、その多くの意義を占めます。

とすれば……
その子育てから手が離れた今の生活の意義はなんなのだろう。
いや、もうそんなことも考えなくてもいいのかも知れませんね。
ただ何となく生きるも良し、
もがいてみるのもまた良し、
生きてさえいれば面白いことなんて、幾らでもあります。

さあ、本日もどんな愉快が待ち受けているのやら……